反体制派
『シリア国民連合』
シリア国民連合は、内戦により亡命したシリア人を中心とした、アサド政権に対する反政府組織である。
トルコを拠点として活動を行ない、アサド政権打倒を目指す欧米諸国の支持を得た。その後、湾岸協力会議でシリアにおける正統な代表として承認され、アラブ連盟もシリア反体制派の正当な代表者として承認した。
フランスが主要国ではじめてシリア国民連合をシリアにおける唯一の正統な代表者として承認した。それに続き、イギリスも正式に承認した。
一ヶ月後には、アメリカもシリア国民連合を、シリア国民の正式な代表と認定し、その後、シリア反体制派を支援する有志国による会合「シリア・フレンズ会合」がモロッコのマラケシュで開催され、議長総括において、シリアの正統な代表組織と認定された。
国際的にシリアの代表として承認されている。
そのシリア国民連合の下部組織である軍事事務所に入っているのが、自由シリア軍である。
自由シリア軍はもともとアスアド大佐の一派が名乗っていた反政府軍の名称ですが、その後、自警団的に誕生した反乱軍の多くが自称したため、シリア国内では反乱軍の総称的に使われてきた。
その後、ヌスラ戦線などのジハード系組織の台頭に伴い、国際メディアではイスラム系と世俗系を分けて考えるようになり、世俗系をなんとなく自由軍と呼ぶ雰囲気になってきたが、反乱軍の膨張とともに世俗派の中にもアスアド系とは一線を画してあえてそう自称しないグループも多く現れ、組織乱立に拍車がかかり、「自由軍」の範囲がなんだかよくわからない状況になっている。
一方、イギリスの世界最高峰の軍事情報研究機関「国際戦略研究所」(IISS)が発表した記事によると、もともと22万だったアサド軍が、今では半減。アサドが信頼できるのは各特殊部隊、共和国防衛隊、第3師団、第4師団の主力だけで、実質的に5万人だとのことです。反乱軍は人数だけならもう10万人規模になっていますので、完全に逆転したといっていい。
ただし、兵器レベルと組織的な統制はアサド軍がはるかに上手でる。