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海外トップニュース(2013年8月9日)

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  『今日のニュースペーパー

▽ニューヨーク・タイムズ(米)=シリア反体制派に多数の外国戦士
▽タイムズ(英)=英サイト、自殺推奨ユーザーの情報提供へ
▽ルモンド(仏)=仏サッカー、外資流入で活況
▽フランクフルター・アルゲマイネ(独)=野党社民党の首相候補、与党批判に反論
▽独立新聞(ロシア)=カスピ海で軍事演習―ロシアとカザフ
▽人民日報(中国)=「群衆路線」教育活動の学習貫徹を―党指導小組
▽ストレーツ・タイムズ(シンガポール)=政府、公正な社会実現へ役割―首相
▽中央日報(韓国)=労働者の28%、税負担増加へ(了)
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■ニューヨーク・タイムズ(米国)(2013・7/27 犬塚陽介 記事)
     ニューヨーク3

露支援ある限り政権倒れず

 米露両国は今月7日、アサド政権と反体制派を一つのテーブルで協議させる国際会議の開催で合意した。米紙ニューヨーク・タイムズは21日付社説で、これによって生まれた「わずかな希望」は「急速に消えつつあり、その大きな理由はロシアにある」と断じた

 ロシアはシリアに対して持っている影響力をアサド大統領の退陣に向けて使わず、それとは反対に最新型の対艦ミサイルを供与していたことが判明したことが理由の一つだ。社説はこれに加えて地対空ミサイルシステムの供与交渉も進行中だとし、こうした対応は「時機を誤っている」とロシアの振る舞いを厳しく批判した。ロシアからの軍事、政治面の支援が当てにできれば、アサド氏が停戦や政権移行に同意する必然性がなくなるからだ

 ロシアが旧ソ連圏以外の地域で唯一、海軍基地を保有している国がシリアだ。地中海を臨むただ一つの拠点でもあり、戦略的意義は決して小さくない。長年の友好関係に根ざした経済的な利権もある。社説はこうした背景を踏まえ、ロシアがアサド政権崩壊後をにらんで繰り広げている国益維持の動きは「理解できる」としている
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 ただし、シリアが将来、過激派が支配する「失敗国家」となれば、ロシアが死守に動いている国益が根本から吹っ飛びかねない。テロ組織の台頭を避けたいという点では利害が一致しており、国際会議開催に向けた両国の協力は権益維持の側面からも意義があると社説は分析する

 「障害」はロシアだけではない。社説は反体制派の中でも、シーア派の地域大国イランを後ろ盾に持つヒズボラのような過激な組織の役割が増大していると指摘、残虐行為が増加するなど、各派が入り乱れる反体制派の態勢に不安を示す

 米国はシリア情勢にどの程度、関与する意思があるのだろうか。社説はこれまで以上に「米国のビジョンを明確に説明し、同盟を組織する必要性がある」と促している
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