シリア「内戦」の日本への影響
『エネルギー問題に直撃』
シリア情勢が悪化し、中東地域の緊張がさらに高まっている。
「シリア」などと言っても多くの日本人には「遠い国の出来事」程度にしか感じられないかもしれない。しかし、この国の内戦が悪化すれば、日本のエネルギーの生命線である中東全体の不安定化に発展する恐れがある。石油・天然ガスへの依存度を高めるわが国にとって、これ以上の中東情勢の悪化は、我々の生活を直撃しかねない大問題だ。
シリアは、トルコ、イラク、レバノン、ヨルダン、イスラエルと国境を接し、北西は東地中海に面している。現在のシリア内戦においては、アサド政権をロシアとイラン、イラクが支援し、シリア反政府勢力をトルコ、サウジアラビア、カタール、そして米国や英国等が支援している。シリア内戦には、周辺国だけでなく大国の利害が複雑に、しかもディープに絡まっており、ここがもつれると、その影響は周辺国だけにとどまらない危険があるのだ。
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