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2013・8/28 ニュース no,3

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  『シリア市民に交錯する期待と不安
   ずずずずっず

 2年以上にわたる内戦で疲弊したシリアの首都ダマスカス。市内では営業する店舗や大通りの渋滞など、いつもと変わらない光景が続いているが、政府軍の化学兵器使用疑惑を受けて欧米による攻撃の可能性が高まる中、町は落ち着かない雰囲気に包まれている

 内戦に直接巻き込まれていない地域では、日常生活の慌ただしさが見られる一方、諸外国による軍事介入への不安と同時に期待感もうかがえる

 関係筋によると、欧米諸国は、数百人が死亡した先週の毒ガス攻撃を受けて、数日以内にアサド政権軍への攻撃を行う可能性があるとシリアの反体制派に伝えたという

 50代のZiyadという男性は、「リビアやイラクと同じ間違いが繰り返されることを非常に恐れている。民間施設を攻撃し、誤爆だったと主張するが、何千人もの市民が犠牲になる」と不安を語る

 地元メディアの報道を受け、攻撃は今週中にも始まるが、長くは続かないだろうと見る市民もいる

 首都北郊のHamehに住み、反体制派を支持するという元公務員のHaithamさんは「できるなら、攻撃が終わるまで1週間ほど町を離れたい。(攻撃は)数日間になるだろう」と話す。

 一方、ダマスカス郊外にある反体制派の支配地域に暮らす市民は、軍事介入の可能性を歓迎する

 Saqbaに住む反体制派支持者のBara Abdelrahamanさんは、軍事介入を「皆が待ち受けている」と語り、「人々は疲れ、この状況から抜け出す道を必要としている。だから、われわれは無条件で協力する」と強調した

 毒ガス攻撃を受けたとされるMouadamiyaの医師Abu Omarさんは、米国が攻撃しても、状況はこれ以上悪化しないだろうと指摘。「反体制派は消耗している。何かが変わらなければ」と話した。

 ダマスカスの政府支配地域では、軍事介入がさらなる結果につながると懸念する声も聞かれる。アサド大統領が属するイスラム教アラウィ派に近いシーア派のある女性は、「イランとシリア政府は、米国が攻撃すれば、周辺地域全体に戦火が広がると警告している」と危惧する

 ただ、こうした地域でも、軍事介入が内戦を終わらせることにはならないが、事態の好転につながるのではと期待する市民もいる。

 タクシー運転手のYasinさんは、「われわれは外国がシリアを攻撃するのは望んでいない。しかし正直なところ、事態沈静化につながるなら、どんなことでも受け入れる」と、複雑な心境を明かした

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